ギタリストとリペアマンの葛藤

東京でギターリペア屋をしてます

アナログディレイについて

遅延系のアナログディレイについてです。

 

ここでのアナログについてはデジタル制御されていない

完全な『アナログ』のディレイに書きたいと思います。

 

よくBBDという部品を聞くと思いますが、入って来た信号を

バケツリレー式で音を遅らせるものです。

 

信号を運ぶ度にバケツから水が溢れるよう劣化が進むため、

どんどく音がボヤけていく劣化を暖かい音と皆さん感じるようです。

 

この劣化も音楽的にはディレイ音が実音と違うため楽曲に合うので

一概に劣化は良くないことではありません。

 

この劣化こそアナログの醍醐味であり、ディレイ系の中では独自の位置として

存在していて現在、未来と残るエフェクターだと考えてます。

 

ただ最近のBBDチップを使ったディレイにはどうやらデジタルチップを使い、

アナログをシュミレートしているものがちらほらあります。

 

しかし出音には影響はありません。

 

なんせデジタルの技術は進歩していますので、アナログの動きなんて

簡単に出来てしまいます。

 

しかしアナログを語っているんですから本物にお金を使いたいですよね?

 

自分はこの沼からようやく抜け出せまして、

本物のアナログディレイを購入しました。

 

ヴィンテージでもなく、現行品です。

まだ真面目にペダル作りしてるメーカーは存在しています。

 

とりあえず簡単な見分け方を記載すると

 

・タップテンポがついていない

・600ミリセコンドくらいが限度

 

この2つくらいです。

 

タップ付きでもアナログものもありますが、

ほぼタップテンポはデジタル制御です。

 

自分はまだ使い慣れしてないのとディレイの使い方が下手ということもあり、

バーブがないアンプに当たった時のためのリバーブ的に使用するくらいなので、

普段はタップテンポ付きデジタルディレイを使っております。

 

とりあえず持っておくこと、知っておくこと、

もし今後、『アナログ』ディレイがなくなることを踏まえて

一台、持っておいても損はないかと思います。

 

ちなみにアナログディレイはこちらを購入いたしました。

 

 

 他にもありましたが、このタイプのスイッチに慣れていたことと、

ドライスルー音の劣化が少ないことで選びました。

 

スイッチさえ慣れていればこちらも良かったんですけど

一応、紹介しておきます。

 

MAXON マクソン / AD9 PRO

MAXON マクソン / AD9 PRO

 

 他にもアナログディレイはあると思いますが

自分が所有使用したものだけ紹介いたしました。

 

※そもそもBBD自体がデジタルという考え方もありますがここでは言及しません