ギタリストとリペアマンの葛藤

東京でギターリペア屋をしてます

Who Killed Tone?

どこでトーンが吸われてるか全く気づいていないプレイヤーが多いこと。

 

BOSSのバッファーが悪いのか、MXRタイプのミレニアムバイパスなのか、

ケーブル、チューナー、それともワウペダルを疑ってみたり。

 

どれも原因の一つだけど、ギター本体にトーンキラーが仕込んであるって気づくのは

いつだろうって常日頃思ってます。

 

ヴィンテージ信仰なんぞ全くうちは持ち合わせておりません。

確かに良いヴィンテージはすごく良い。

 

でもエレキは電化製品だ。

 

単に容量抜けしたコンデンサで枯れた音がと言われても、

それに似た特性のものはいくらでもある。

 

それだったら信用性ある新品(NOS)に変えた方が良いのではと思ってしまう。

 

劣化は劣化でしかない。

 

エレキギターは木材を除いて全て取り替えることが可能。

下手すりゃボルトオンならニコイチなんて当たり前。

 

木材は古くとも電気系統が新しければ何十年と使えるため、

ただの音の良いアタリの中古から時を経てヴィンテージと名を変え売られている。

 

ガリだらけのノイズまみれのフルオリジナルと電装交換済みの使えるヴィンテージ、

新品中古をヴィンテージになるまで育てるのか。

 

どれをどう弾きたいかによりますけどね。

 

スペック、ブランド、価格はあくまで目安です。

 

そして音楽は国や人種、貧富の差、言語の違いも関係なく、

ハートに響くものだと私は信じています。

 

久しぶりのエントリーに関わらず、かなり手厳しい内容でしたが、

楽器が値上りしてる中で自分のための良いと言える一本を手にして欲しいために

書かせて頂きました。

 

自分の感性を大事にしてください。