ギタリストとリペアマンの葛藤

東京でギターリペア屋をしてます

弦と弦交換について

昨今はいろんなメーカーから沢山の種類の弦が出ており、

弦コーナーだけでもフロア一面使っている店舗もあったりします。

 

自分自身も色々試してみたりしましたが、

うちではアーニーボールの普通のシリーズが基本です。

 

ダダリオも良いんですが、ピッチも安定しており素晴らしいのですが、

少しばかりテンションが硬く感じるため、チョーキングがどうも

キツく感じるんです。

 

弦持ち込みでの場合であればそれに合わせて調整しますが、

やはり弦は消耗品。

 

ライブ直前に切れたりしたら大惨事。

 

そういうこともふまえて何処の楽器屋でも買える

アーニーボールかダダリオをオススメします。

 

もっと良い弦もありますが、やはり値段が高い。

 

弦交換はライブを頻繁にする方なら2週間に一回、

最低でも月一変えてもらいたいのです。

 

なぜかというと弦はサビます。

このサビというものが厄介でしてフレットを削ってしまうんです。

 

フレットが削れるというとピッチが合わない、

コードの響きの違和感など色々な問題が発生しますが、

何よりもフレット交換までの時期を相当早めます。

 

フレット交換となると楽器にも影響ありますし、

財布にもとても痛い出費となってしまいます。

 

こまめに弦交換をしてメインで使うギターなら

半年から一年の間に、フレットすり合わせをすれば

フレット交換までフレットを無駄なく使えて長く維持できます。

 

また楽器のためにも一番良い状態になりますから、

こまめな弦交換と定期にフレットすり合わせは

プレイヤーとしてやることの一つだと考えてください。

 

最終的には非常に安く長く使えることになりますし、

こちらとしても高い見積りを出すのも心苦しいので、

何卒、一つ、心のど真ん中にでも覚えて欲しいことであります。